理事から会員へメッセージ
組織の多様性
副会長 髙橋隆一
新年のご挨拶を申し上げる前に年の瀬も押し迫った時期には新型コロナウイルス感染症の第8波により過去最多の新規感染者数を出しました。 お亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の意を表すとともに、御遺族の方には衷心よりお悔やみ申し上げます。
新型コロナウイルスの感染症の感染症法上の位置づけの見直しの検討に入るようですが混乱なく平時に移行して頂きたいものですし、マスクを外し皆さんの表情を目で見て確認できる普段の日常生活が戻ることを切に願うばかりです。
新型コロナウイルスの感染症の感染症法上の位置づけの見直しの検討に入るようですが混乱なく平時に移行して頂きたいものですし、マスクを外し皆さんの表情を目で見て確認できる普段の日常生活が戻ることを切に願うばかりです。
大分県理学療法士協会のホームページ(以下HP)にアクセスしていただきましてありがとうございます。皆さんもご周知のとおり社会局広報部によりHPも着々と効率的かつ見やすさ等を追究し知りたい情報が得られやすいように更新が図られています。会員の皆様にとっても昨年も新型コロナウイルス感染症との戦いの一年となりました。他局・委員会においても多くの皆様に様々な場面において感染対策に留意しながら協会事業にご協力を賜りましたこと、心から感謝申し上げます。今後も我々は運動の専門家としていつでもどこでも安心して医療・介護を受けられる社会を実現するべく、対面式に限らずICTを活用し様々な手段方法を用い提供し、県民の皆様の健康な生活を提供できるように活動して参りましょう。
県民の皆様の生活様式のみならず我々の協会活動も大きく変化しました。協会としても会員数は約1800名となりましたが効率的効果的に活動する上で、協会組織としても多様性が求められる時期となっています。多様性は、しばしばダイバーシティという言葉に置き換えられ、多様な人材の多様な働き方を認め、活用することをいいます。協会としても様々な活動する上で今後、多様な人材・マンパワーを確保し、あらゆるニーズに対して迅速かつ効果的に活動して行く仕組みつくりが必要になってきます。組織としては一つの大きく明確なビジョンを持ちつつ、会員一人一人が共存意識をもち同じ目標に向かって対応していきたいと感じています。現在、組織再編も検討中であり執行部の皆様をはじめ会員の皆様にご理解とご協力をお願いするかと思います。ご協力の程、宜しくお願い致します。
温故知新~協会設立50周年にあたって~
会長 市川泰朗

私が生まれたのは1972年、当会が設立された年です。この頃の日本は高度経済成長時代と呼ばれ、当時働き盛りだった「団塊の世代」の方々(現在75歳前後)やそのもう少し下の先輩方は、「モーレツ社員」「企業戦士」といって、家庭を顧みず昼も夜も仕事や会社のために人生を捧げるという働き方の時代でした。
日本の理学療法の発展は間違いなくそういった諸先輩方の「患者さんのために、同じ志の仲間のために」という熱い思いと牽引力で土台を築いてくれたお陰であり、そのプラットホームがあったからこそ、我々は安心して理学療法士としての第一歩を踏み出すことが出来ました。
そして我々「団塊の世代ジュニア」(50歳前後)は、この驚異的なバイタリティーをもつ数少ない師匠たち・先輩たちの後ろ姿を見て、そのやり方を踏襲しながら一生懸命先輩方に追いつき追い越せでやってきた感があります。
今よりもっと理学療法士の認知度が低く、団体も個人も成長し社会に私たちの仕事の必要性を認めてもらう大切さを全員が肌で感じていた時代です。
令和の現在、当会の会員数は約1800人で、県内のコ・メディカル団体の中でも有数の会員規模となりました。平均年齢は男女とも34歳。年間1万2千人の理学療法士が日本に誕生するようになり、仕事に対する社会全体の心構えや構造も大きく変化しました。感染症流行が新しい日常を定着させ、世界情勢が不安定で、物価は上昇中という先の見えにくい時代です。
価値観が多様化し、「過労死」「パワハラ」「うつ病」が社会問題となっている現在は、会員一人一人の「ライフ・ワーク・バランス」のひとつの要素として協会員としての活動があり、その活動の集合体として当会が成り立っていることは言うまでもありません。日々の臨床と同じように協会活動の中にも成長とやりがいを感じて無理のない範囲でサステナブルに活躍してくれる、そういう協会組織と執行部活動を目指しこれからも皆で知恵を絞って取り組んでいきたいと思います。
10年おきに発刊してきた当会の記念誌を読み返してみると、それぞれの時代の課題や考え方が示されていますが、どの時代も「理学療法の質」にこだわり、高いレベルの理学療法(士)を目指していたことがよく解ります。いつの時代も職能団体の義務はその「質」を担保することに尽きます。地域包括ケアシステムの構築に向け、病院中心から在宅医療へパラダイムシフトしていく中で、県民が住み慣れた地域で最期まで安心して暮らせるよう、我々は対象者の「生活」をみて支援を行う視点をより一層強化しなければなりません。
当会を立ち上げ、慈しみ、愛情を持って育てていただいた理学療法士の諸先輩、また当会をお支えいただいた関係各位に心より感謝申し上げるとともに、会員の皆様には設立から半世紀の節目を迎えた当会の活動に一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
理事就任のご挨拶
大野智之

この度、理事に承認いただきました大分リハビリテーション専門学校の大野智之と申します。私は、同校を卒業後10年間の臨床経験を経て、現在は専任教員として勤務しております。大分県理学療法士協会での活動としましては、大分ブロックの北地区運営委員をきっかけに、ブロック部長などを経験させていただきました。平成30年からは学術大会課長のお役目をいただき、主に大分県理学療法士学会(以下、県学会)の運営に携わらせていただきました。また、時期を同じくして、第55回日本理学療法学術研修大会2020inおおいた(以下、日研おおいた)におきまして、準備委員の一員として関わらせていただきました。
コロナ禍による社会情勢の変化は、皆さまご周知のとおりではございますが、県学会や日研おおいたにおいても大きな変化を求められることとなりました。今や一般的になりつつあるオンライン形式での学会や研修会ですが、当時は前例のない中で暗中模索していたことを今でもはっきりと覚えています。
催事の中止が相次ぐ中、県学会では『会員の学びの場を絶やしてはならない』という武田知樹学術局長の決意のもと、部員の方々とともにハイブリッド形式の学会を開催することができました。また、日研おおいたでは『これまで準備してきたことを、何としてでも形にするんだ』という河野礼治大会長の強い信念のもと、1年間の延期を経て準備委員が一丸となり、全国研修大会初の完全オンライン形式での開催を果たすことができました。
大きな変化の中で身をもって経験できたことは、私にとって大きな財産となりましたし今後の活動に何とか活かしていきたいと考えております。薄学浅才の身ではございますが、大分県理学療法士協会の一層の発展に向け、諸先輩方のように志をもって取り組んでいきたいと思います。
末筆ながら会員の皆様の益々のご健勝を心よりお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。今後とも何卒よろしくお願いいたします。
生野ユカ
この度、理事を拝命しました生野と申します。公益社団法人 大分県理学療法士協会設立50周年という喜ばしい年に協会理事として携われることを嬉しく思っております。現在、職能局を担当させていただいておりますが、初めての大役に慣れないことが多く、皆様にご協力を賜りながら日々邁進しております。微力ではありますが、一日でも早く協会に貢献できるよう努めてまいります。
しかしながら近年、新型コロナウィルス感染症の流行や物価上昇など、社会情勢が刻々と変化し、地域社会も大きな転換期を迎えています。今までの当たり前が通用しない時代になってきました。
また、2024年には診療報酬と介護報酬、障害福祉サービス等の同時改定があります。この改定は厳しい状況になると言われています。このような状況において私たち理学療法士も役割や働き方など、転換期を迎えています。私たちの活躍の場は、保健・予防・健康増進・医療・介護・福祉・産業など様々な分野があります。これらにおいて私たち理学療法士が地域社会に求められ、貢献し続ける職種であり続けなければなりません。そのためには、会員同士が結束し、組織力を高め、情報共有や意見交換が重要になってくると思います。お互いの活動を知ることにより、より良い意見が生まれ、活躍の場も多岐に渡っていくものと思っております。
県民の皆様の期待に応えるべく、また会員の皆様がその力を存分に発揮できるよう活動・支援してまいります。今まで、諸先輩方が築き上げてきた会を更に盛り上げていきたいと思います。今後とも当士会へのご理解・ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。